札幌ノースプラザ
- 物件名
- 札幌ノースプラザ
- 施工年
- 2021年
- 所在地
- 北海道札幌市中央区
- 施工
- 株式会社デバイス
- 延床面積
- 18,843m²(5,700坪)
- 基準階面積
- 1,107m²(335坪)
- 建物竣工
- 1981年
※上記の断熱・遮熱性能は、北海道科学大学工学部建築学科に依頼し、ガラスとサッシを含む窓全体の性能を測定した結果です。
【導入経緯】
すでに高効率な空調機器や照明機器が導入されていた札幌ノースプラザでは、さらなる省エネ化を目指して、新たな対策が求められていました。
【実施内容】
2020年に、1区画を対象として試験的に「トロポス」を導入し、検証測定を実施しました。このプロセスでは、冬季と夏季における性能や効果の具体的なデータを収集しました。
【トロポス仕様】
・型番:TRV2-LT-A
・ガラスユニット1枚の代表サイズ:W2050㎜ × H1750㎜
【結果】
検証の結果、窓の断熱性能と日射遮へい性能が大幅に向上し、以下の効果を確認しました。
● 省エネ効果・・・ 窓際の寒さや暑さによる空調負荷が軽減
● 快適性向上・・・ コールドドラフト(窓からの冷気流入)の解消や日射熱によるオーバーヒートの軽減
これらの成果を受け、2021年には2~12階の全フロアに「トロポス」を採用いただきました。
さらに、窓際の寒さ・暑さ対策用の空調機(ファンコイルユニット)の運用が不要となり、以下の追加効果がありました。
● 空調機の更新費用およびメンテナンス・清掃作業の削減
● ビル全体でのさらなる省エネ化への貢献

冬季の省エネルギー効果
【冬季の省エネ効果】
室内から屋外へ逃げる熱を約69%削減(114⇒35W/㎡)
暖房エネルギー消費を抑制し、さらに暖房の立ち上がり時間を短縮。
【冬季の快適性】
窓面で冷やされた空気が足元に流れる「コールドドラフト」を解消。
窓際の結露を軽減し、室内の上下温度差を抑えることで、均一で快適な空間を実現。

夏季の省エネルギー効果
【夏季の省エネ効果】
・屋外から室内へ流れ込む熱を約69%削減(26⇒8W/㎡)。
・日射熱の侵入を約60%削減(350⇒140W/㎡)。
これにより、室温の安定化が図られ、冷房エネルギーの消費を抑制します。
【夏季の快適性】
日射による窓際の「じりじりとした暑さ」を軽減し、室内全体の快適性を向上。